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2019/08/09(金) 21:48:44.38ID:ctaaRVSv9英GDP、マイナス成長 四半期ベースで6年半ぶり 本格的な景気後退突入の可能性も
8/9(金) 21:01配信
英国立統計局(ONS)が9日発表した4〜6月期の英国の実質国内総生産(GDP)は前期比0.2%減となり、四半期ベースでは2012年10〜12月期以来、6年半ぶりのマイナス成長となった。今年10月に予定される欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不安を背景に企業の生産や設備投資が落ち込んだためで、本格的な景気後退に突入する可能性も出てきた。
英国は当初、3月末にEUを離脱する予定だったため、多くの業界で万一の事態に備えた在庫投資が拡大し、1〜3月期は比較的高い成長率(0.5%増)を記録した。今回はその反動が出た格好で、ONSは「EU離脱を見据えた企業活動の変化が大きく影響した」と分析している。
生産の落ち込みが深刻なのが自動車業界だ。英国自動車工業会(SMMT)によると、今年上半期(1〜6月)の英国内での自動車生産は約66万台で、前年同期比20.1%減。英国で生産される乗用車の大半はEU向けに輸出されるが、主要メーカーがEU離脱に備える緊急計画を策定するなどして生産活動は鈍っている。
7月に就任した強硬離脱派のジョンソン首相は10月末に予定通りEUを離脱すると表明しており、EUと何の合意もしない「合意なき離脱」も辞さない構え。EUとの通商関係を巡る先行き不安から、企業が生産や投資を手控える動きがさらに強まるとみられている。
英国立経済社会研究所は7月に発表した経済予測で、英経済が既に後退局面に入っている可能性があると指摘。「合意なき離脱」になった場合は20年の成長率が0%に低迷し、急激なポンド安によって物価上昇率が4%を超える可能性もあるとしている。
一方、英国のジャビド財務相は9日、「英経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は強い」と述べ、賃金上昇率などの雇用指標が上向いていることを理由に、本格的な景気後退に向かうことはないとの認識を示した。また、貿易摩擦などによって多くの先進国で成長が鈍っているとし、「英経済は今年、ドイツ、イタリア、日本よりも高成長になるだろう」とも語った。【ロンドン三沢耕平】