https://www.bbc.com/japanese/49327300

香港警察、「変装」警官の「おとり作戦」認める 空港は欠航続く
2019年08月13日

香港の警察は12日、反政府デモの対応に、デモ参加者を装った警察官を動員したと認めた。11日に香港で行われたデモの動画では、変装していると思われる警察官がデモ参加者を逮捕している様子が映されており、参加者が調査を求めていた。

報道官は、一部の警察官は「別の人物」に変装していたと認め、この「おとり作戦」は「非常に暴力的な暴徒」を標的にしたものだと説明した。
犯罪容疑者の中国本土への引渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定案をめぐって始まった反政府・民主化デモは、2カ月以上にわたって続いており、鎮静化の兆しが見えていない。

12日にはデモ参加者が香港国際空港を占拠し、欠航便が相次いだ。空港は13日朝から運営を再開したものの、なお数百便が欠航となる見通しだ。

香港警務処(警察)のケ炳強・副処長は記者会見で、「おとり警官」の起用について擁護した。
ケ氏は「警察官は変装していたが(中略)何かを誘発したわけではない」、「トラブルを起こせという指示はしない」と話した。
また、警察は石や火炎瓶を投げたデモ参加者を取り締まっていると強調した。

BBCのスティーヴン・マクドネル中国特派員は、「警察の新しい戦術が明らかになった。警察官がデモ参加者を装い、デモ隊がどこかに押し入ったり、活動家が走り出したりしたら、近くにいるデモ参加者を捕まえて地面に投げつけ、別の警察官が来るまで押さえつけるというものだ」とツイッターで説明した。
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