8月は連日の熱帯夜、夜も気温下がらず「夜でも熱中症に注意を」

 猛暑が続く滋賀県は、8月に入ってから大津市と彦根市で一度も気温が25度を下回らず、熱帯夜が連日続いている。県は、夜間も高温が続くと体温が下がらず、熱中症になる危険が高まるとして注意を呼び掛けている。

 気象庁によると、13日午後6時時点で、大津市と彦根市の最低気温は、7月28日に25度を下回って以来、15日連続で25度を超えている。25度以上の日が15日以上続くのは、観測史上、大津市では初めて、彦根市は4回目。彦根地方気象台によると、太平洋高気圧に覆われて晴天が続き、日中の気温が上がるため、夜間も気温が下がりきらない状況という。

 湖国では近年、最低気温が25度以上の日が増えている。気象庁のデータによると、1980年代の年平均は大津市で5・4日、彦根市で4・3日、東近江市ではゼロだった。しかし、2010〜18年の年平均は大津市で21日、彦根市で24・9日、東近江市で3・7日と急増している。地球温暖化や都市化などが影響しているとみられる。

 県は、県民に情報発信する「しらしがメール」でも注意を求めており、健康寿命推進課は「熱帯夜は体温が下がりにくく、夜でも熱中症になってしまうことがある。エアコンや扇風機を使い、枕元に飲料水を置いておくなどの対策をして」としている。

夜間の熱中症に注意を呼び掛ける県の「しらしがメール」
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https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20190813000121
2019年08月14日 11時30分 京都新聞