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宮崎容疑者に薬物検査を実施へ 一部の行為については「やり過ぎた」と反省も 常磐道あおり運転・殴打事件
2019.8.22

 常磐自動車道でのあおり運転殴打事件で、茨城県警が傷害容疑で逮捕した大阪市の会社役員、宮崎文夫容疑者(43)に対し、事件の際に覚醒剤や大麻などの影響がなかったか、薬物検査を実施する方針であることが分かった。一連のあおり行為では、道路交通法違反より罰則の重い暴行の疑いで立件する方針だ。

 22日付産経新聞が報じた。あおり運転を繰り返した揚げ句、「殺すぞ」などと怒鳴って被害者を数回殴った宮崎容疑者。こうした言動から、県警は薬物検査の必要性があると判断したという。

 宮崎容疑者は、被害者を殴打した傷害容疑について「力を込めて殴った。やり過ぎたと反省している」などと供述しているが、県警はあおり行為について道交法違反よりも罰則の重い暴行の疑いで立件する方針だ。

 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「(道交法違反や暴行罪を)合わせると罪が重くなる。さらに『殺すぞ』と言ったことによる脅迫罪や、借りていた車を無断で乗っていたことに対する横領罪についても余罪の可能性がある。事件の大きさから検察は何としてでも懲役刑を求刑するだろうが、執行猶予の可能性が高いだろう」と指摘した。

 犯人隠避容疑などで逮捕された交際相手の喜本(きもと)奈津子容疑者(51)は「ネットのニュースを見て指名手配を知った。(宮崎容疑者が)外に出ると捕まるので、コンビニで食べ物を買ってきた」と供述している。

宮崎文夫容疑者(茨城県警提供)
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