猛暑が続いた今夏、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(いずれも千葉県浦安市)では高温を理由にショーやパレードをキャンセルする「熱キャン」が相次いだ。ダンサーら出演者の体調にも配慮し、23日までに昼のパレードや屋外のステージショーなど7公演が中止となった。

公演の中止は、日中の気温や風の有無などを基に算出した「暑さ指数」で判断。熱中症への意識が高まる中、散水ショーを行ったり、通常は午後1時台のパレードを同4時台にずらしたりと工夫を凝らしているが、すべての公演に対応するのは難しい。広報担当者は「昼の公演実施は慎重にならざるを得ない」と語った。

 両施設では、屋外での待ち時間が長いアトラクション前などを中心に、約120本のパラソルを新たに設置したほか、送風機も増設。「従業員も含め、パーク内にいるすべての人の安全を考慮し、暑さ対策に力を入れている」という。

 8月下旬になり、暑さはいったんトーンダウン。「熱キャン」への心配は少なくなっているが、新たな悩みとして天候不順が浮上している。秋雨前線の活発化に伴い大気の状態が不安定なためで、「雨や風の心配もしなくてはいけない」と広報担当者は苦笑い。「雨キャン」「風キャン」にならないことを祈っていた。 

8/24(土) 13:11配信 時事通信
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