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あすからG7サミット 米欧の隔たり大 異例の首脳宣言なしも
2019年8月24日 19時26分G7

G7サミット=主要7か国首脳会議が日本時間の25日未明、フランス南西部のビアリッツで開幕します。ただ、自由貿易のほかイラン情勢や地球温暖化対策などをめぐりアメリカとヨーロッパ各国との意見の隔たりが大きく、ことしは首脳宣言の採択を初めて見送る方向で調整が進められていて、異例のサミットとなる見通しです。

ことしのG7サミットはフランス南西部のリゾート地 ビアリッツで開かれ、安倍総理大臣は日本時間の24日夕方、現地入りしました。

サミットは議長を務めるフランスのマクロン大統領による各国首脳の出迎えで日本時間の25日未明に開幕します。

初日は各国首脳が夕食をともにしながら、外交・安全保障をテーマに短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返す北朝鮮のほか、イランをはじめとする地域情勢などをめぐって意見が交わされます。

ただ、ことしのサミットでは、自由貿易のほかイラン情勢や地球温暖化対策などでアメリカのトランプ大統領とヨーロッパ各国の首脳との意見の隔たりが大きく、議長を務めるマクロン大統領が例年発表されてきた首脳宣言を取りまとめない考えを示しています。

このため首脳宣言の採択を見送る方向で調整が進められていて、実際に見送られれば1975年にサミットが始まってから初めてで、異例のサミットとなる見通しです。

安倍総理大臣は議長として首脳宣言を取りまとめた6月のG20大阪サミットの成果も踏まえ、各国首脳と率直に意見交換したい考えです。

またサミットに合わせてトランプ大統領との日米首脳会談をはじめ参加国首脳との会談に臨むことにしています。