https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-25/PWSK7E6JIJUP01
→発言は当初、貿易戦争エスカレートを後悔と受け止められた
→メディアが「大きく誤解」とグリシャム大統領報道官が説明

 トランプ米大統領が、中国との貿易戦争激化について再考したことがあると認めた。
対中戦略で強硬に傾きがちな大統領からは珍しいトーンだと受け止められたが、ホワイトハウスのグリシャム大統領報道官はその後、
この発言は関税引き上げが不十分だとトランプ氏が遺憾に思っていることを意味したものだと説明した。

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)に際し、ジョンソン英首相と25日に会談に臨んだトランプ氏は中国との貿易戦争をエスカレートさせる点で
再考したことはないかとの質問を受け、「もちろんだ。ないことがあろうか」と答えた。
記者団が再び同様の質問をすると、「そうしてもいいのでは」と語り、「私は全てにおいて再考する」と語った。
また、仏ビアリッツでのG7サミットで他国から貿易戦争をやめるよう求められていないかとの質問に対しては、「全然ない。そういう話は全くない」と答えた。

 グリシャム報道官は一連の発言について、メディアが誤解したとし、トランプ氏が貿易戦争を始めたことを後悔している事実はなく、
中国に一段と強硬に対抗すべきだったか再考していると説明。
トランプ氏の「答えは大きく誤解された。トランプ大統領は肯定的に答えた。なぜならば、関税をもっと高く引き上げていない状況を遺憾に思うからだ」
と、記者団向けに声明を出した。