黒大豆「丹波黒」の新しい枝豆用品種 愛称考えて

 兵庫県が、黒大豆「丹波黒」を改良した枝豆用品種「兵系黒4号」の愛称を募っている。10月上旬の出荷分から使う予定。担当者は「兵庫らしくて、長く親しまれる名前を付けてほしい」と呼び掛けている。

 兵系黒4号は、丹波黒の豊かな甘さとコクを引き継ぎつつ、豆を包むさやの変色を抑えたのが特長。県立農林水産技術総合センター(加西市)が20年前に品種改良を始めた。丹波黒の一つ「兵系黒3号」と、変色しにくい品種との交配を重ね、2016年に品種登録を申請。黒3号と遺伝的に94%が一致し、味や実の大きさはほぼ同じという。

 同センターは16年から、同県養父市の農家に種を配って試作を始め、18年に3アールで約100キロが出荷された。今年は朝来や三田、宝塚など計6市町88アールに栽培を広げ、10月上旬に直売所などに並ぶ予定。来年にも生産者に種子を販売して本格栽培する計画だ。

 愛称は漢字、ひらがな、カタカナを使用し、アルファベットは不可。著作権などは県に帰属する。採用分を含む優秀作の応募者3人に黒4号の枝豆を贈る。

 締め切りはファクス、メールが30日午後5時。郵送が同日消印有効。同センターTEL0790・****

(山路 進)

茶色の染みがほとんどない兵系黒4号(左)と兵系黒3号(兵庫県提供)
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2019.08.26 神戸新聞