朝日新聞社は29日付の朝刊紙面で、警察の報道用広報資料を取材協力者に送っていたとして、西部本社(北九州市)の記者を停職1カ月の懲戒処分にすると明らかにした。管理責任を問い、同本社の島田耕作報道センター長と担当次長をけん責、山崎靖編集局長を戒告とする。いずれも9月4日付。

朝日新聞社によると、記者は今年2〜4月、逮捕された容疑者の氏名や住所などが書かれた広報文を撮影し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で計3回、取材協力者の男性2人に送った。社内調査で発覚し、記者は「協力者から提供を求められ、深く考えずに送ってしまった」と話しているという。

同社の中村史郎ゼネラルマネジャーは「取材で得た情報を報道目的以外に使うことは記者倫理に反する。重く受け止め、指導を徹底する」としている。

産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/190829/afr1908290009-n1.html