一つだけ点滅している信号機…赤の場合は「一時停止」、黄色は「注意して進め」を示します。
この“一灯式信号機”を撤去する動きが、今、広がっています。

石狩市北生振の市道。
国道への抜け道になっていることもあり、スピードを出す車が目立ちます。
交差点には一灯式の信号機がありますが、この信号機が撤去されることになったのです。
道警は、有識者会議で信号機や標識の設置基準を検討していますが、一灯式信号機は老朽化したものを更新せず、設置費用や運用コストが安い「一時停止」の標識に順次変更する方針です。

「今、一灯式の信号機がクレーン車によって撤去されていきます」(記者)

今月27日、信号機は撤去され、代わりに「一時停止」の標識が設置されました。
こうした信号機の撤去が行われているのには、道警の予算が関係しているといいます。
信号機や道路標識にあてられる予算は年々減少し、この20年ほどで半分以下まで減っています。
住民は不安を隠せません。

「札幌への抜け道で交通量が多くて、車が飛ばす。点滅の信号でも、あれば交差点とわかるから、スピードを落としたり気をつけたりする。一部の人かもしれないが(信号機がないと)危険だと思う」(近所の人)

一方で、こんな意見も。

「(信号機撤去は)やむを得ない部分かなと。一時停止の標識は2段構えになっている。上に止まれと、中段にも止まれと、はっきり付いているから、むしろ目立つかなと思っている」(近所の人)

信号機は本当にいらないのか。
住民の声を十分に聴いたうえでの安全対策が求められます。

8/30(金) 18:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190830-00000010-hbcv-hok