日本では11人に1人がLGBTって知ってた? 安心して働くために、今できること

2019年9月3日 05:15
日本では11人に1人がLGBTって知ってた? 安心して働くために、今できること
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日本でも組織のダイバーシティ推進が求められるようになって、女性の活躍しやすい環境はだいぶ整いつつある昨今。しかし、LGBT(LGBTQ)、セクシュアルマイノリティと括られる人たちにとってはどうでしょう?

電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2018」によると、日本でLGBTに該当する人は8.9%。つまり11人集まれば1人いる、というけっこう身近な数。そんなLGBT の人々のまさに68.7%が、LGBTフレンドリーな企業で働きたいと望んでいることがわかっています。

しかし、「職場の同僚(上司・部下含む)へのカミングアウト」は、50.7%が抵抗があり。そして、「職場に十分なサポート制度がある」と考えるLGBT層はたったの5.5%という、まだまだ遅れている現状が。

一緒に働く仲間として、また企業として、LGBTについてどのように理解をすすめていけばよいのでしょうか。パナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社で開かれたダイバーシティ&インクルージョン社内向けフォーラムで、日本におけるLGBTの啓発活動を推進するお二人に話を聞きました。

家庭と職場はカミングアウトしづらい──杉山文野さん

株式会社ニューキャンバス代表の杉山文野さん。
「子供の頃、ロールモデルがいなかったのが辛かった」と話すのは、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの杉山文野さん。フェンシング元女子日本代表で、手記『ダブルハッピネス』を出版し、現在は日本最大のLGBTイベント「レインボープライド」の共同代表を務めるなど、精力的に活動。プライベートでは、親友である後述の松中権(ゴン)さんから精子提供を受け、一児のパパとして育児にも勤しむ日々を送っています。

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女子として生まれ育った杉山さんは、体は女、自我は男という自分に早いうちから違和感を感じていたものの、高校までは誰にも言えずに過ごしていたと語ります。

「(当時は)LGBTをオープンにしながら社会生活を送っている大人がいなかったので自分の未来を描くことができず、早く死にたいと思っていた」

しかし、高校在学中に唯一の理解者だった彼女にふられて孤独に苛まれるなか、友人に思い切ってカミングアウト。友人の「話してくれてありがとう」という言葉を機に、徐々に自己肯定感を取り戻していったといいます。

「LGBT当事者がカミングアウトしづらい環境のツートップは、“家庭”と“職場”」と、杉山さん。関係性を壊したくない一番大事な場所だからこそ、口にするのが難しく、またポジションも喪失しやすいもの。

「そのような思いを背負った人は遠い存在ではなく、身近にもいるんだよというのを知ってほしい」

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https://www.excite.co.jp/news/article/Cafeglobe_panasonic_forum/