※サバ煮だ

2日発売の週刊誌「週刊ポスト」が韓国に対する差別と敵意をあおる記事を掲載した問題を巡り、発行元である東京都千代田区の小学館本社前で5日、市民による抗議活動が行われた。参加者は「ヘイト本で商売するな」といったプラカードを手に「デマと差別に基づく記事を謝罪し、雑誌を回収しろ」と求めた。

都内の女性が4日夜にツイッターで呼び掛け、約150人が参加した。女性は「放置すれば差別が容認されたことになる。傷ついている人は大勢いて、怒っていることを可視化する必要があった」と話した。

特集は「厄介な隣人にサヨウナラ 韓国なんて要らない!」と題され、「怒りを抑えられない『韓国人』という病理」との見出しをつけた記事もあった。同誌に連載を持つ作家をはじめインターネット上で批判が相次いだことを受け、同社は「配慮に欠けていた」などと謝罪したが、参加者はマイクを手に「差別と認めなければ本当の謝罪とはいえない」「ヘイトスピーチをしているのは一部のおかしな人ではない。大手の出版社までこんな記事を出し、売れれば何でもいいのか」と非難の声を上げた。

近隣の出版社や書店の関係者も駆け付け、編集者の女性(63)は「仕事で関わった川崎の在日コリアンのことが頭に浮かんだ。あおられた憎悪の矛先が向かいかねず、知らんぷりはできなかった」と話していた。

神奈川新聞  2019年09月06日 05:00
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