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2019年9月8日 / 01:38 / 15時間前更新
アングル:静寂の森が喧騒の都市に、インドネシア首都移転の波紋
Tabita Diela

[センボジャ(インドネシア) 4日 ロイター] - 目がくらむほどの太陽が容赦なく照りつける日中、イパーさんが暮らす木造住宅脇の道を、オートバイが砂埃を巻き上げて通りすぎていく。夜は石炭や椰子の実を積んだトラックが、闇を貫くライトの光束とともにときおり通過していく。

このインドネシアの片隅に位置するセンボジャは、ボルネオ島の森林に接した片田舎から、グローバル都市に生まれ変わろうとしている。2億6000万人という世界第4位の人口を抱えるインドネシアの新たな首都になるからだ。

シングルマザーのイパーさん(18)は、アイスティーと即席麺を売る自分の屋台で、この先どのような変化が起きるか気をもんでいる。

「カリマンタンの街は平和で安全だ」と、イパーさんは言う。多くのインドネシア人と同様、彼女は姓名の区別がない名前を使っている。

カリマンタンとは、ボルネオ島の中のインドネシア領のことを指す。
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