https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190912/k10012077411000.html

米トランプ大統領「FRBはゼロ金利かマイナス金利に」
2019年9月12日 0時37分

来年の大統領選挙を控え、景気の拡大にこだわるアメリカのトランプ大統領は中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の2%台の政策金利について、ゼロ金利かマイナス金利にまで踏み込むよう要求しました。来週のFRBの会合を前に大胆な数字を示して、再び圧力をかけた形です。

トランプ大統領は11日、ツイッターへの投稿で「FRBは金利をゼロかそれ以下に引き下げるべきだ」と投稿し、ゼロ金利かマイナス金利にまで踏み込むよう要求しました。

FRBは7月末に10年半ぶりの利下げに踏み切り、政策金利を2%から2.25%の範囲まで引き下げたばかりですがトランプ大統領はさらなる利下げが必要だと、不満をあらわにしてきました。

今回、またも大幅な利下げを迫った背景には、トランプ大統領が企業の借入金や消費者のローンの利息を大幅に引き下げることで景気の拡大を維持したい考えがあるものとみられ、来週のFRBの会合を前に大胆な数字を示して、再び圧力をかけた形です。

また、トランプ大統領は「ほかの国はやっているのにFRBがやらないのはパウエル議長の単純さのせいだ」と批判しました。

パウエル議長は景気の減速を防ぐため追加の利下げに踏み切る可能性を示唆していますが、金融政策を決めるうえでは「政治的な考慮はしない」と強調していて、来週の判断に注目が集まりそうです。