https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49660095

9/11テロ、CIAが白人ばかりでなければ防げた?
2019年09月11日

18年前の今日9月11日、アメリカで同時多発テロが起き、日本人を含む3000人近くが命を奪われた。この攻撃を防げなかった大きな理由に、米中央情報局(CIA)職員の多様性の低さがあると、イギリスの作家マシュー・サイド氏は指摘する。

以下、サイド氏の見方を紹介する。

多くがWASP

CIA職員は、多くが白人(White)、男性、アングロサクソン(Anglo-Saxon)、キリスト教プロテスタント(Protestant)だ。これは、特定の知的能力と精神状態が高く評価される採用試験によるものだと、CIAベテラン職員は話す。

似通ったものの見方や背景をもつ人が多いため、CIAである事象を分析するとき、職員がそろって同じような見落としをしたり、誰もそのことに気づかなかったりする。
同時多発テロの首謀者とされる、国際武装組織アルカイダの指導者、故オサマ・ビンラディン容疑者についても、CIAは致命的な判断ミスを犯していた。

理解できなかった本当の意味

ビンラディン容疑者は1996年2月、アフガニスタン東部の山岳地帯トラボラの洞穴から、アメリカに宣戦布告をした。映像では、胸まで垂れたひげを生やし、戦闘服の下に布を着けた男が話をしていた。
当時、CIAはこの男がアメリカの脅威になり得るとは思えなかったと、CIA関係者は言う。
(リンク先に続きあり)

https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/177AB/production/_108617169_gettyimages-1374485.jpg