https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190913-00000092-mai-soci
 全国有数の真珠養殖地・三重県志摩市の英虞湾で母貝のアコヤガイが大量死した問題で、同県は13日、海水温や
餌となる植物プランクトンの量などと大量死との関連の分析結果を発表した。
冬場の海水温が例年よりも高かったことや、春ごろに植物プランクトンの量が少なかったことなどで、アコヤガイが栄養不足に陥った可能性を指摘した。

 県によると、昨年12月〜今年3月の英虞湾の海水温は15.8度で、過去15年間の平均値を2・5度上回り、過去15年間で最も高かった。
アコヤガイは冬の間は英虞湾周辺の湾に移して育てるが、移設先でも海水温が高かったとみられる。
海水温が高いとアコヤガイの栄養消費量が多くなるという。
また、今年4〜6月の英虞湾では植物プランクトンの量が過去15年間で3番目に少なかった。

他にも県は、今年7月に英虞湾内でプランクトンや泥などによる濁りが発生したため、アコヤガイが呼吸できなくなった可能性も指摘した。