https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190916/k10012083861000.html

サウジ攻撃で米の戦略備蓄の石油放出も検討
2019年9月16日 7時07分

サウジアラビアで重要な石油関連施設が攻撃を受けた事件について、アメリカ・ホワイトハウスの高官は、イランの関与を改めて指摘するとともに、原油の供給不足に備えてアメリカ政府の戦略備蓄の石油放出も検討していることを明らかにしました。

サウジアラビアでは、14日、東部のアブカイクなど2か所の石油関連施設が攻撃を受け、爆発、炎上しました。

これについて、ホワイトハウスのコンウェイ大統領顧問は15日、FOXテレビに出演し「ポンペイオ国務長官が明らかにしたようにイランに責任がある」と述べ、イランの関与を改めて指摘しました。

そのうえで「エネルギー省が世界でのエネルギーの供給を安定させるため必要であれば戦略備蓄の石油を放出する準備をしている」と述べ、戦略備蓄の石油放出も検討していることを明らかにしました。

また、今回の事態を受けても、トランプ大統領は今月下旬の国連総会に合わせてイランのロウハニ大統領との会談を希望しているのか問われたのに対して「トランプ大統領が決めることだ」と述べるにとどまりました。

一方、イランに対する攻撃の可能性については「多くの選択肢がテーブルの上にある」と述べて明言を避けましたが、イランに対する最大限の圧力は続けていくとしています。