米国オクラホマ州で9月16日、18歳になったばかりのアレクシス・ウィルソンがテロ脅迫行為を行ったとして逮捕、起訴された。

ウィルソンは働いていたピザ店の同僚に、買ったばかりの自動小銃AK-47を誇らしげに撃つ動画や銃と共に映る自撮り画像等を見せ、以前通っていた高校への憎悪と共に「その高校に行って400人撃ち殺してやる。楽しいだろうな」などと語っていた。

それを受けての逮捕となった。ウィルソンが通っていたマクアレスター高校の学校職員によると、彼は9年生(オクラホマ州の高校は4年制で9年生から12年生までが通う)の時に中退している。

学校にナイフを持ち込んだ事で停学処分になったり、ナチスのシンボルである「かぎ十字」を持ち物に貼り付けて周囲に見せびらかすなど問題行動を繰り返していた。

ウィルソン本人が語るところによれば「高校時代はいじめられていて、中退したがその後同高校に再入学しようとした。しかし“過去に起こした出来事”を理由に入学を拒否された」という。過去に起こした出来事とは前述の問題行動のことを指すのだろうか。

通報を受けた警察は自宅近くにいたウィルソンを確保。事情聴取にウィルソンは「同僚に銃は恐ろしいものではないという事を教えてあげていただけ」と語り、脅迫行為を否定した。

母親の許可の元、ウィルソンの家宅捜索をした警察はウィルソンの部屋からAK-47の他、大量の大容量弾倉や12ゲージ・ショットガン等を発見。

母親は警察に「娘が自動小銃を所持していた事は知っていた。銃を購入するために頑張ってお金を貯めていた」と語り。娘は無罪だと訴えている。

裁判所の記録によるとウェルソンは現在$250,000の保釈金を課されピッツバーグ郡の刑務所に拘留されており、次回の裁判は9月27日、有罪となれば最長で10年の実刑が下される事となる。

情報サイトinsider.comによるとアメリカで今年既に289件ものマスシューティング(銃乱射事件)が起こっており、死者数は313人にも及ぶ。

全米で高まる銃規制強化の声とは反対にオクラホマ州では今年2月、州知事であるケビン・スティット(共和党)が21歳以上の成人であれば事前のトレーニングや許可証なしに銃携帯が許されるという州法に署名し11月から発効される。

世論を二分するアメリカの銃規制をめぐる問題は、まだまだ根本的な解決策が出ないようだ。

(文◎森川みきと)  

ソース リア・ニュー!
https://rno.jp/archives/8584
(画像はKJRH-TVより引用 )
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