毎日新聞 2019年10月1日 19時51分(最終更新 10月1日 20時28分)
山梨県道志(どうし)村の「椿荘オートキャンプ場」で9月21日に行方不明になった千葉県成田市の小学1年、小倉美咲さん(7)は、わずか20分の間に足取りが分からなくなった。1日、両親が当日の経緯を文書で明らかにした。

キャンプには子育てサークルで知り合ったという7家族27人が参加した。うち外遊びができる小学生は12人。美咲さんは母とも子さん(36)、姉と3人で21日午後0時15分ごろキャンプ場に到着。父雅さん(37)は翌22日に合流予定だった。

 みんなで天ぷらそばを食べた後、子供らはテントを張った広場近くで遊んだ。午後3時35分ごろ、おやつのチョコバナナを食べた9人が約150メートル離れた沢に遊びに行った。美咲さんは同40分ごろに1人で後を追った。同50分ごろ、大人が迎えに向かったが、午後4時ごろ美咲さんがいないことが判明した。

 県警は自衛隊が捜索を打ち切った9月28日以降も活動を続けている。1日は、沢が流れ込む道志川の約7キロ下流にある道志ダム(相模原市)にダイバーが潜ったほか、民家への聞き込みも行った。捜査関係者は「手がかりが何もない。事件につながるものも全く出ていない」と話す。2日は33人態勢でダムや川を捜索する予定。

 キャンプ場のホームページによると、駐車スペースのある区画が60あるほか、広場や炊事場、トイレがある。【金子昇太】

小倉美咲さん行方不明の経緯
21日午前9時 一緒にキャンプするメンバーの一部が到着
  午後
0時15分 美咲さんと母、姉がキャンプ場に到着
1時    昼食後、子供たちがテントを張った広場近くで遊ぶ
3時35分 おやつを食べ終えた子供たちが沢に遊びに行く
40分 美咲さんが後を追いかけて行く
50分 大人が子供たちを迎えに行く
4時    美咲さんがいないため、捜し始める
5時    日没が近づき警察に通報
6時    警察官が到着
8時    子供たちを寝かせ、大人は捜索を継続
22日午前
1時30分 仕事を切り上げた父が到着。3時まで捜索を続ける

https://mainichi.jp/articles/20191001/k00/00m/040/276000c