【10月4日 AFP】米アップル(Apple)の「iPhone(アイフォーン)」のアプリを通じて同性愛者になり、道徳的な害を被ったと主張するロシア人男性が先月、
アップルを相手取り、100万ルーブル(約160万円)の損害賠償を求める訴訟をモスクワの裁判所に起こしていたことが分かった。

 AFPが入手した訴状の写しによると、原告の男性は今夏、iPhoneのアプリを通じて仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)を注文したが、
受け取ったのはLGBT(性的少数者)コミュニティ向けの仮想通貨「ゲイコイン(GayCoin)」で、「試しもせずに決めつけてはいけない」というメッセージが添えられていた。
男性は「果たして何かを試さないで判断できるのだろうか」と考え、同性愛関係を試してみようと決心した。
その結果、男性は現在、同性の恋人と付き合っているという。
「このことを両親にどう説明したらいいのか……私の人生は悪い方向に変わってしまった。二度と正常には戻らない」

男性は、アップルの「操作」によって同性愛者にさせられたとし、この変化のせいで道徳的かつ精神的な害を被ったと主張している。
問題のアプリは非純正品だが、男性側の弁護人は、アップルには自社プログラムに対する責任があると語っている。

AFPは在ロシアのアップル代理店にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

裁判所のウェブサイトによると、男性がアップルを提訴したのは9月20日で、審理は今月19日に行われる予定。

https://www.afpbb.com/articles/-/3247898