2019年10月7日 9時44分
ローマ・カトリック教会では神父になれるのは独身男性のみとされてきましたが、フランシスコ法王は南米のアマゾンなど神父が不足している地域では既婚の男性でも神父になれるよう、これまでの決まりを見直すかどうかの議論を正式に始め、その結果が注目されています。

バチカンでは6日から世界各国のカトリック教会の司教たちが集まり、大規模な火災が起きた南米アマゾン地域の環境問題などについて話し合う会議が開かれています。

カトリック教徒が多いアマゾン地域では神父のなり手がおらず人手不足の状態が続いていることから、既婚の男性でも神父になれるよう、これまでの決まりを見直すかどうかの議論が正式に始まりました。

ローマ・カトリック教会では1139年に開かれた会議で神父の結婚は無効と宣言されて以降、独身男性だけが神父になれるとされてきました。

これについてフランシスコ法王は6日、ミサの中で「もしすべてがこれまでどおり続いていけば贈り物は消えてしまう」と述べ、教会も変化しなくてはいけないと呼びかけました。

法王はアマゾン地域に限って決まりを見直してもいいのではないかという意向を示していますが、反発も根強く、議論の結果に注目が集まっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191007/k10012115731000.html