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「即位礼正殿の儀」カレンダーには祝日の目印なく

天皇が即位を宣言する「即位礼正殿(せいでん)の儀」がある22日は、今年限りの祝日だ。
ただ、昨年作られたカレンダーには祝日のマークがなく、浸透不足を懸念して対策を取る業界も出ている。
月曜の21日を休めば4連休となるため、旅行会社はツアー商品をPRするが、苦戦中だ。
知らずに来院する患者に備えて休診しない医療機関もある。

飛び石で、浸透が今ひとつ

10月22日と、天皇が即位した5月1日をその年1回限りの祝日とする法律は、昨年12月の国会で成立。
このため昨年できた今年のカレンダーには、赤い印がない。5月1日はゴールデンウイーク中で、
10連休となったため注目されたが、今月22日は飛び石の休みのため、浸透がいまひとつだ。

中央区の会社員加藤未来さん(33)は、今月の暦をスマートフォンで見て祝日を知ったという。
旅行したいと考えていたといい、「もう少し早く分かれば、21日に有給を取って行けたのに」と残念がる。

旅行会社「休みと知らない人が多い」

旅行会社の予約は低調だ。日本旅行北海道(札幌)は19〜22日のツアーの宣伝チラシを店内に張っているが、
来店客の反応は鈍い。横山裕司旅行事業部課長は「22日を休みと知らない人が多い。
昨秋は『北海道ふっこう割』で売り上げが伸びたが、今年は前年を割りそうだ」とこぼす。

札幌圏の医療機関の多くは22日の休診を予定する。札幌市によると、22日は通常の祝日と同じく救急当番医体制となる。

病院「知らずに訪れる患者に対応したい」

そんな中、静和記念病院(西区)は通常通り外来の診療を行う方針だ。担当者は「5月の10連休でも一部通常診療を行った。
知らずに訪れる患者に対応したい」。恵庭市内のあるクリニックは22日に予約患者が20人以上いるため休まず診療するという。


昨年に作られたカレンダーは、祝日の赤い字になっていない
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