https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191026/k10012151531000.html

台風19号で大きな被害を受けた埼玉県の被災地を視察した菅官房長官は、豪雨災害などへの対応を強化するため、
国土強じん化に向けて政府が来年度までの予定で行っている緊急対策に加え、河川堤防の強化など水害対策の
拡充を検討していく考えを示しました。

菅官房長官は26日、台風19号で大きな被害が出た埼玉県を訪れ、坂戸市と川越市の広い範囲で浸水した越辺川の
堤防の決壊現場を視察し、復旧工事の状況などについて説明を受けました。

また、東松山市では、住宅地で災害ごみの撤去作業を行っている自衛隊員を激励したほか、近くの施設で
地元の住民と意見を交わし、早期の生活再建に向け政府としてきめ細かく対応する考えを伝えました。

視察のあと、菅官房長官は記者団に対し、「近年は毎年のように災害があり、防災・減災、国土強じん化に向け、
ハード・ソフト両面で3年間の対策を実施している。今回のこうした災害を踏まえ、今の対策にさらに上乗せし、
対応する仕組みを作っていきたい」と述べ、河川堤防の強化など水害対策の拡充を検討していく考えを示しました。

また、菅官房長官は、県が管理する河川や道路の復旧にあたって、技術的に難しい箇所は国が代わって
復旧工事を行う考えを示しました。