31日午後、北朝鮮から弾道ミサイルとみられるものが発射されました。日本海の、日本の排他的経済水域の外に落下したとみられます。

31日午後4時40分、海上保安庁が「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます」という航行警報を発表しました。

また防衛省によりますと、31日午後、北朝鮮から弾道ミサイルと見られるものが発射されたということです。

海上保安庁はさらに午後4時50分、新たな航行警報を発表し、「ミサイルは日本海の、排他的経済水域の外に落下したものとみられます」と伝えました。

また防衛省によりますと、これまでのところ、日本の排他的経済水域の内側への落下はないと推定されるとしています。

防衛省が情報の分析を進めるとともに、海上保安庁が航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

北朝鮮は今月2日にも弾道ミサイルを発射し、日本海の日本の排他的経済水域内に落下したとみられています。

韓国軍“2発発射した”

韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が31日午後、西部のピョンアン(平安)南道から日本海に向けて飛しょう体を2発発射したと明らかにしました。

北朝鮮はことし5月から短距離ミサイルなどを相次いで発射していて、今月2日には日本海でSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを発射し、発射実験に成功したと発表しています。

韓国軍はアメリカ軍とともに詳しい情報の収集や分析を急いでいます。

内閣官房も発表

内閣官房は北朝鮮から弾道ミサイルとみられるものが発射され、日本の領域には飛来せず、日本のEEZ=排他的経済水域にも落下しないと推定されると発表しました。

国交省 航空会社に注意呼びかけ

北朝鮮から弾道ミサイルとみられるものが発射されたという情報を受けて、国土交通省は航空会社に対して注意を呼びかけています。

国土交通省によりますと午後5時13分時点で運航中の航空機に被害の情報は入っていないということです。

北朝鮮 ことし5月から発射繰り返す

北朝鮮はことし5月から短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返しています。

5月4日には東部ウォンサン(元山)付近から日本海に向けて飛しょう体を発射したあと、5日後の5月9日にも北西部から短距離弾道ミサイルを発射しました。

その後、7月から8月にかけても東部や南西部などから短距離弾道ミサイルなどを相次いで発射し、9月10日には今回の発射地点周辺とみられる西部のピョンアン南道(平安)から飛しょう体を発射しています。

さらに今月2日には東部ウォンサン沖からSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルとみられるミサイルを発射し、翌日、北朝鮮は「北極星3型」の発射実験に成功したと発表しました。

2019年10月31日 17時35分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191031/k10012158761000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
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