埼玉県は1日、豚コレラ感染予防のため、飼育豚へのワクチン接種を始めた。対象は県内137施設の約8万頭で来年2月上旬の完了を目指す。ウイルスを媒介する野生イノシシに対しても、ワクチン入り餌の散布を開始した。

 県内では秩父市、小鹿野町、本庄市の計4施設で飼育豚が感染し、周辺で野生イノシシ10頭以上の感染が確認された。県によると、これらの地域にある監視対象の養豚場などを優先し接種を進める。

 農林水産省は接種の推奨地域として12県を選定。埼玉を含む10県が既に接種を始め、静岡と山梨の両県は準備を進めている。

2019/11/1 13:25 (JST)11/1 13:30 (JST)updated
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