■MGM、夢洲IRの事業費はオリックスと対等出資すると発言

大阪IR内で日本名所案内 MGM構想、訪日客を観光へ誘導
2019/10/8 07:45

 米カジノ大手MGMリゾーツ・インターナショナル日本法人のエド・バワーズ最高経営責任者(CEO)が7日までに共同通信のインタビューに応じ、
大阪府と大阪市が誘致を進めているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)で、日本各地の観光情報を案内し、チケットなども販売する構想を明らかにした。
訪日客らに全国の名所を知ってもらい、国内周遊につなげるのが狙い。バワーズ氏は、世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群のある堺市や、宮城・気仙沼、山口・周防大島を例として挙げ「日本の文化芸術を紹介するショーケースにしたい」と意気込んだ。
 オリックスと合弁で設立する運営事業体は「対等出資になる。さらに複数の関西企業が少額参加する」と述べ、日本資本が過半数を確保する見通しを示した。オリックスとフランスの空港運営会社が同様の枠組みを採用した関西エアポートの仕組みを参考にする。
 大阪府・市に提出したコンセプト案は「1000ページに迫り、これまで手掛けたどの計画よりも包括的だ」と強調。「関西企業の技術を取り込み、世界最高の先進的なIRになる」と胸を張った。
 大阪のIR事業者は、MGMやシンガポールのゲンティン・シンガポールなど3者が競い合う構図となっている。
https://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/191008/mca1910080500004-s1.htm