山々が色づき秋が深まる中、真室川町では希少な天然ナメコの採取が始まっている。やぶをかき分け沢を越えた山奥では、ナラの木の表面につやつやとしたナメコがかわいらしい姿を見せている。

 同町は原木ナメコの栽培が盛んだが、人の手がかかっていない天然物は珍しく、一般に出回ることも少ない。ナラ枯れの影響で採れる量も年々減少している。今季は特に少なく、昨年の10分の1ほどだという。天然物は独特のぬめりと歯応えが特徴だ。

 同町釜渕の山中では、斜面のナラの木に、小ぶりながらも丸々としたナメコがびっしり。よくキノコを採り行くという近くの会社員姉崎進さん(59)は「苦労して収穫した分、おいしさは格別。みそ汁にするとおいしい」と話していた。

11/3(日) 20:47
山形新聞
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