英国産牛肉の日本輸入再開決定から10カ月、ようやく日本での本格的な流通が始まる。それに合わせて、プリンスホテルは駐日英国大使館の後援で、英国の食や文化の魅力を発信する「Timeless U.K.−BRITISH FAIR 2019−」を今月から開催している。東京都内の7つのプリンスホテルの各レストランで、英国産牛肉のローストビーフなどの英国メニューやセミナー、ミュージックライブが楽しめる。12月25日まで。

 英国メニューでは、グランドプリンスホテル高輪「ル・トリアノン」で11月28、29の両日、英国のシェフによるオリジナルのディナーを提供する。プリンスホテルの子会社が9月にロンドンにオープンした高級ブランド1号店「The Pince Akatoki London」のシェフが腕を振るう。

 英国といえば、映画「007シリーズ」で活躍するジェームズ・ボンドが日本でも人気だが、ザ・プリンス パークタワー東京「ロビーラウンジ」では、イアン・フレミングの原作をヒントに再現したボンド流の朝食を提供している。

※中略

 英国産牛肉は牛海綿状脳症(BSE)問題で1996年に日本への輸入が禁止されたが、今年1月のロンドンでの日英首脳会談で23年ぶりに再開が決まった。英国の肉牛は牧草で飼育され、穀物飼育に比べて食肉中の不飽和脂肪酸(オメガ3)の含有レベルが高く、健康によいといわれる。

2019.11.4 08:27 産経新聞
https://www.sankei.com/smp/economy/news/191104/ecn1911040001-s1.html
https://www.sankei.com/images/news/191104/ecn1911040001-p1.jpg