【AFP=時事】オランダ・ハーグ(The Hague)の国際刑事裁判所(ICC)は7日、コンゴ民主共和国の反政府勢力指導者で、「ターミネーター」の異名を持つボスコ・ヌタガンダ(Bosco Ntaganda)被告(46)に対し、戦争犯罪や人道に対する罪で禁錮30年の実刑を言い渡した。ICC発足以来最も重い量刑となった。

 ヌタガンダ被告は今年7月、コンゴ民主共和国の鉱物資源が豊富な地域で2000年代前半に、民間人の虐殺や性奴隷化、少年兵の徴募などを行ったとして有罪判決を受けていた。ICCに性奴隷化で有罪判決を言い渡されたのは、ヌタガンダ被告が初めて。

 ルワンダ出身のヌタガンダ被告が問われた罪のほとんどは、部下らが繰り返し行った民間人の虐殺に関するもの。

 ICCの裁判官らは、刑期の上限となる禁錮30年を科す一方、ヌタガンダ被告が犯した罪は「重大」だが、終身刑には値しないと述べた。

 ヌタガンダ被告は青いスーツとシャツ、赤いネクタイという格好で出廷。厳戒態勢が敷かれた法廷で量刑が言い渡される間、何の感情も示さなかった。

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