猫は犬ほど人間に忠実なイメージは無いが、このほどコロンビアで階段から転げ落ちる寸前の幼児を守った猫がいた。
飼い主はもちろんのこと、動画に収められた猫の“勇士”を見た人達から驚きと感嘆の声があがっている。
『Metro』『New York Post』などが伝えた。

コロンビアの首都ボゴタ在住のダイアナ・ロレーナ・アルバレスさん(Diana Lorena Alvarez、27)が、
猫の里親を支援するFacebookページ「Fundacion Gatos Bogotanos en Adopcion(GABA)」に投稿した動画が人々の感動を呼んでいる。

英メディア『Metro』によると、動画は先月31日にダイアナさんのオフィスの一室に設置してある監視カメラが捉えたもので、
そこには彼女の1歳になる息子サミュエル・レオンくん(Samuel Leon)が映っている。
サミュエルくんはダイアナさんが目を離したすきにベビーベッドから抜け出したようで、床をハイハイしていた。

同じ部屋には猫の“ギャツベラ(Gatubela)”がソファーで寛いでいるだけで、サミュエルくんを見ている人は誰もいなかった。
そのうちサミュエルくんは、開いたドアから下り階段に向かって進み始めた。
急な階段とあって、一歩間違えるとそのまま転落しかねない状態だ。

そしてサミュエルくんが階段直前まで来た時、ソファーにいたギャツベラがすかさず背中に掴みかかったことで
サミュエルくんをそこで立ち止まらせることができた。しかもギャツべラは階段側に素早く回り、
驚くことに前足でサミュエルくんを部屋の中へと押しやったのだ。

一瞬の出来事だったが、ギャツベラが明らかに危険が迫っていたことを理解し、無我夢中でサミュエルくんを救おうとしているように見える。
後に部屋に戻ったダイアナさんは、ベビーベッドに寝かせたはずのサミュエルくんが床にいるのを見て監視カメラの映像を確認し、
ギャツベラが息子の命を救ったことを知った。当時のことをダイアナさんは次のように語っている。

「その日は早朝に会社に到着して、まだ眠っているサミュエルをベビーベッドに寝かせました。でも少しだけ部屋を後にして、戻ってくると息子はベビーベッドの外にいたんです。」

「(監視カメラで)ギャツベラが息子の命を救ったことを知ったのですが、ギャツベラがいなかったら階段を転げ落ちて大変なことになっていたでしょう。驚いたと同時に本当に幸運だったと感じました。」

(中略)

ちなみに動物の行動、認知、人と動物の相互作用を研究しているクリスティン・ヴィターレ氏(Kristyn Vitale)は、
ギャツベラの行動は猫の愛情表現のひとつだとして「最近の研究によると、猫は素っ気ない態度を取っているにもかかわらず、
犬と同じくらいに人間を慕っているということが明らかになっています。そして私たちと同じように安心感を得たいのです」と述べている。

■動画:監視カメラが捉えた階段に向かって進む赤ちゃんを守る猫
https://www.youtube.com/watch?v=BcpEnpitzHw

■画像:赤ちゃんが進む先にあった急な階段
http://static.techinsight.jp/wp-content/uploads/2019/11/0fb6da4dc84fe0425cefb7549222861c-300x262.jpg

■画像:赤ちゃんを守った猫の“ギャツベラ(Gatubela)”
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ソース:Techinsight(テックインサイト) 【2019.11.09 21:30】
https://japan.techinsight.jp/2019/11/masumi11081403.html