治療を装って女性患者にいかがわしい行為をし、準強制わいせつなどの罪に問われている60歳の歯科医師の男の裁判で、札幌地方裁判所は男に懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。

 北海道長万部町の歯科医師・近藤弘之被告(60)は2019年2月、顎関節症や虫歯の治療を装い、患者の目をタオルで覆い抵抗が困難な状態にしたうえで、28歳の女性の胸を触ったり22歳の女性の口にいかがわしい行為をしたりした、準強制わいせつと準強制性交等の罪に問われています。

 これまでの裁判で近藤被告は「反省しか述べることはない」と話していました。

 13日の判決公判で札幌地裁の駒田秀和裁判長は「歯科医師の立場を悪用し患者の信頼を逆手に取った大胆なもので、犯行を撮影していたこともあわせ、極めて卑劣で悪質。計画性や常習性も見て取れ、性被害にあった被害者の負った精神的苦痛は重大」として、懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。

11/13(水) 19:12配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191113-00000012-hokkaibunv-hok