チケット不正転売容疑、都職員を逮捕 3200枚転売か

 プロ野球オールスターゲームのチケットなどをインターネットを通じて高値で転売したとして、警視庁は28日、東京都主税局千代田都税事務所職員の山内浩史容疑者(35)=東京都北区浮間1丁目=をチケット不正転売禁止法違反の疑いで逮捕し、発表した。

 調べに「出世していく同期との給与の差を埋めたかった」などと供述しているという。

 同法は、転売禁止が券面に明記されているなどの要件を満たしたチケットを「特定興行入場券」と規定。
 東京五輪・パラリンピックを控え、ネット上での転売行為を取り締まれるようにする狙いで制定された。
 6月の施行後、逮捕は全国初という。

 生活安全特別捜査隊によると、山内容疑者は7〜10月、転売サイトを通じ、特定興行入場券であるオールスターゲームと宝塚歌劇団の公演のチケット計4枚を、定価を3万円以上上回る計5万6500円で不正に転売した疑いがある。

 山内容疑者はほかに、日本シリーズなど特定興行入場券にあたるプロ野球のチケット16枚を出品していたという。
 さらに、同券に当たらないものの2012年3月以降、福山雅治さんや西野カナさん、EXILE、ゆずなどの公演チケット約3200枚を計約4700万円で転売したことも同庁は確認しており、引き続き調べる。

朝日新聞デジタル 2019年11月28日 12時7分
https://news.livedoor.com/article/detail/17447664/