https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191203-00000068-reut-cn
 中国系動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)が個人情報を中国のサーバーに転送しているとして、米カリフォルニア州の大学生が集団訴訟を起こした。
TikTok側は中国にデータを転送している事実はないと主張している。

TikTokを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス・テクノロジー)を巡っては、米動画アプリ「Musical.ly」(ミュージカリー)の買収について、
対米外国投資委員会(CFIUS)が国家安全保障上の脅威がないか調査を進めている。[nL3N27H3XU]

訴訟は先月27日にカリフォルニア州北部地区連邦地裁に起こされたもので、米ニュースサイト「デイリー・ビースト」が最初に報じた。
原告はTikTokが密かに「個人が特定できる大量のユーザー情報を吸い上げ、中国のサーバーに転送している」と主張。
TikTok側は現時点で訴訟に関するコメントを控えているが、米国のユーザー情報はすべて米国内に保存しており、データのバックアップはシンガポールにあると説明している。

原告の学生は昨年3月か4月にTikTokをダウンロード。
アカウントは作らなかったが、数カ月後にTikTokが学生に無断でアカウントを作り、学生が作成したが投稿しなかった動画から生体情報などを読み取り、
個人情報のファイルを作っていたという。

訴状によると、TikTokはユーザー情報を今年4月に中国の2つのサーバー(bugly.qq.com と umeng.com)に転送。
転送された情報には、ユーザーが利用している端末や閲覧したウェブサイトの情報が含まれていたという。
buglyは中国のインターネット大手テンセントが、umengは中国の電子商取引大手アリババ・グループの傘下企業が保有している。

訴状では、データが中国に転送された証拠は示されていない。原告のコメントは取れていない。