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2019/12/15(日) 06:36:36.29ID:4m7u/NZE9台風上陸から2カ月たっても避難指示が解除されない町 宮城・大河原町と栃木市
毎日新聞 2019年12月15日 06時00分(最終更新 12月15日 06時00分)
台風19号の上陸から2カ月がたったが、宮城県と栃木県の計2市町ではいまだに避難指示が解除されていない。土砂崩れの恐れがあったり、道路が復旧していなかったりするためだ。住民らは「早く安全な状態に戻ってほしい」と祈っている。
宮城県大河原町は、高台にある大谷地区の3世帯8人に対し、10月16日から避難指示を出し続けている。台風の影響で高台ののり面が崩れ、高台自体が崩壊する恐れがあるからだ。3世帯の一軒家が建つ場所は、崩れたのり面から数メートルしか離れていない。雨で崩落がさらに進まないように、町はブルーシートをかけて応急処置をしている。
3世帯のうち1世帯は既に引っ越した。もう1世帯の50代女性も町外へ引っ越すといい、「周りも被災していて物件が見つかりづらく、20〜30軒ほど回ってやっと住むところが見つかった。大河原町の環境がすごく好きだったので残念」と肩を落とす。高台にある別の1世帯にも「避難準備・高齢者等避難開始」が出されたままだ。この家に住む水戸ゆきえさん(69)は「町はブルーシートをかけた後、何の対応もない。もっと誠実な対応をしてほしい」と求める。
町の担当者は「費用の面を考えると、ブルーシートをかけることしかできない」とし、補強工事などには否定的だ。避難指示を出している3世帯には、民間住宅を借り上げる「みなし仮設」に移り住むよう呼び掛けている。一方で土砂崩れを防ぐ具体的な手立ては決まっておらず、避難指示解除のめども立っていないという。
栃木市も8世帯22人に対し、避難指示の発令を続けている。道路が崩れて通行できない地域や、河川の氾濫で基礎がえぐられるなどして人が住めないと判断された住宅が対象だ。このうち、山あいの出流(いずる)町では道路が崩れ、2世帯5人に避難指示が出ている。一部は車が通れる状態に復旧したが、対象世帯の女性(57)は「土砂崩れで片側通行になっている部分もあり、通るのが怖い。早く復旧してほしい」と話す。
市は年内に現地の被害状況を確認し、避難指示の解除を検討するという。【藤田花、玉井滉大】
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