病気の子どもを100人規模で預かってくれる“絶対に断らない”と評判だった保育室が13日、閉鎖しました。保育の現場で今、何が起きているのでしょうか。

 13日も朝から多くの親子が詰め掛けたのは「病児保育室」です。病児保育とは、風邪やインフルエンザなど、突然の病気でいつも通っている保育園に預けられなくなった子どもを一時的に預かってくれる保育体制のことです。しかし、従来の病児保育の印象は…。


 横浜市在住の母親(30代):「(Q.従来の病児保育の印象は?)争奪戦なんですよ。結局、早いもの勝ちの10人待ちとかで」

 そんな予約が取れないイメージを覆すのが、横浜市にある東海キッズケアです。なんと100人規模を誇る大型の病児保育で、これまで一度も受け入れを断ったことがないといいます。ところが13日、わずか2年ちょっとで閉室に追い込まれてしまいました。実際、大型ならではの良さが詰まった画期的な施設でした。

 夫婦共働きだという山中さんは、碧君がインフルエンザにかかり、この日、病児保育室を利用。ここは、同じ地域にある認可の施設よりも1時間半も早い午前7時から利用できるうえ、小児科を併設しているため、遅刻せずに出勤が可能です。まさに、子育て世代の「駆け込み寺」のような施設です。なぜ、閉室となるのでしょうか。

 東海キッズケアを運営する岡田眼科・岡田栄一院長:「年間、約1億円赤字を出していた」

 そもそも、いつ子どもが病気になるのか分かるはずもなく、月々の利用者数は大きく変動。それでも、常時約20人の保育士などを確保する必要があることなどから、経営は困難を極めました。

 実は、全国に2886カ所ある病児保育室の多くが、赤字で運営されているのが実情で、無認可の東海キッズケアは市の助成金を求める2万人以上の署名を集めてきましたが、結局、助成金が下りることはありませんでした。

 横浜市は取材に対し、「各区に1カ所以上、病児保育室を整備するよう努めている」としたうえで、「感染症の流行期などのニーズのピークに合わせて施設を整備し維持することは、財源に限りがあるなかで困難と考えています」と回答しています。

 利用者にとっては、時代と逆行した閉室の知らせとなったのです。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17523559/
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/1/71293_1641_17597fda_83016b46.jpg
前スレhttps://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1576293746/6