12/18(水) 17:50
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20191218-00155431/

 本日12月18日、来年度予算の方針がまとまったと報道がありました。

 関係各所の皆さまもお疲れさまでした。

来年度予算案 一般会計総額 102兆6600億円程度 過去最大(NHKニュース 19/12/18)

 2019年中は、米中経済対立と主に中国の景気後退もあって日本の輸出が伸び悩む形で、日本もついに景気後退を肌で実感するべき時期に差し掛かりました。4-6月期にはすでに景気は後退し始めていたようですが、そこへ社会保障費への充当を企図した消費税の増税が重なり、我が国の景況感は年末に向けて一気にダウントレンドとなって、おそらく次の四半期にはさらなる不況の雰囲気を醸しつつあります。株は高いけど財布は寒いという状況は、投資家ならずとも実感せざるを得ないのではないでしょうか。

 そして、今回閣議でまとまった来年度(2020年;令和2年)予算で言えば、金額こそ102兆円と大台を超えているのですが、報道にもある通り年金や医療・介護などの国庫負担分となる社会保障費は今年も順調に過去最大となり35兆8100億円程度、また過去に発行した国債の償還費用が財務省概算要求段階で25兆円ほどですので、102兆円のうち都合60兆円ほどが、過去の日本を支えてきた高齢者と、過去の日本を作り上げてきた借金の返済に充当され、いまを生きる日本人や、これから日本で暮らす人たち(赤ちゃんや海外からやってくる人たちも含め)のための予算は言われるほど多くないというのが実情です。

令和2年度概算要求(財務省)

 先日、畏友の中川淳一郎さんが「私たち日本人は先進国どころか貧乏になり果て始めているのだぞ」と彼らしい筆致で喝破したところ、賛否両論、かなりの議論を呼び起こしておりました。

以下ソースで