0001首都圏の虎 ★
2019/12/23(月) 19:17:12.55ID:6Mc7cBM/9冬至の22日早朝、太陽を神として祭る朝鳥(あさどり)明神(岐阜県揖斐郡揖斐川町上野)で、冬至祭が営まれ、独特のニワトリの鳴き声に似せた発声で五穀豊穣(ほうじょう)を願った。祭主として長年神事を執り行ってきた馬場喜裕さん(96)は高齢のため、祭主を務めるのは今回が最後となる予定という。
朝鳥明神の冬至祭は1500年以上前から続くといわれ、1年の中で最も太陽の力が弱まる冬至の朝に、日の出を迎えてその力の復活を祈る神事。途絶えた時期があったが、馬場さんが研究を重ね、1989年に以前の形式に近い形で再現。以来一度も欠かさず続けてきたが、体力を考慮し、来年からは長男の康徳さん(56)が祭主を引き継ぐ。
午前6時30分ごろに「日迎えの神事」が始まり、円すい形に組まれた「大かがり火」に馬場さんが点火。「ポーンポーン」と大きな音を立て激しく燃え上がる様子を参拝者が見守った。
続いて森の中にある社(やしろ)の前では、日の出の時刻に合わせ祭主が「カケコー」と3回唱える「鶏鳴(けいめい)三声」が執り行われた。曇り空で太陽は姿を見せなかったが、馬場さんが日の出の方向に向かって「カケコー、カケコー、カケコー」と唱えると、参拝者も「オー」と唱和。静かな森の中に威勢の良い声が響き渡った。
冬至祭を終えて、馬場さんは「最後にいつもより多くの人が来てくれてありがたかった。外国人の方の姿もあったが、これが日本の伝統だと感じてもらえれば」と話していた。康徳さんは馬場さんの鶏鳴三声を聞き「以前と比べると声が出なくなった。限界なのかなとも感じた」と語り「父がやってきたことをしっかりと引き継ぎたい。皆さんに響くような鶏鳴三声を唱えたい」と気を引き締めた。
2019年12月23日 08:11 岐阜新聞
https://www.gifu-np.co.jp/news/20191223/20191223-201590.html