北九州市教育委員会は27日、同市八幡西区の小学校特別支援学級で、担任だった男性講師(49)が4年の男子児童に対し、「お母さんに作り話をした、うそだったと言え」「大人をなめんなよ」といった不適切な言動をし、児童が約2カ月登校できなくなったとして、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。

 同市教委によると、今年6月、児童の保護者から「(担任の講師から)こんなこともできないのかなどと言われ、学校に行きたがらなくなった」と学校に連絡があった。校長は講師を担任から外し、この児童に関わらないように命じた。

 ところが講師は10月に校内で児童を呼び止め、「俺の何が気に食わんのか」「うそをついてごめんなさいとお母さんに言え」などと大声で発言。ショックを受けた児童は体調を崩し、12月上旬まで欠席した。学校の聞き取りに、講師は発言をおおむね認めたという。

 さらに市教委は同日、同市小倉南区の小学校の女性教諭(57)が、特別支援学級3年の男子児童の太ももを平手でたたく体罰をしたとして、戒告の懲戒処分にした。この児童は約1カ月、学校を休んだ。 (内田完爾)

2019/12/28 6:21 更新 西日本新聞
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