【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は31日、保釈中だった前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告のレバノンへの出国は、協力者が数週間にわたって画策していたと報じた。ゴーン被告側は、被告が国籍を有し、「より友好的な法的環境」のあるレバノンで裁判を受けることを模索しているという。
 同紙によると、被告の出国を手引きするチームが先週末に集結。日本の複数の「共犯者」から協力を得ていた。一方、東京都内の制限住居から出国までの被告の詳細な移動の経緯は不明と伝えている。逃亡計画では妻キャロルさんも重要な役割を果たしたといい、夫妻はレバノンで合流した。
 ゴーン被告はレバノンで裁判を受け、潔白を証明することを検討。被告の支援者は、レバノンの法律の下、日レバノン両国の検察間で協力できると考えているという。

2020年01月01日09時35分
時事通信社
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010100185&;g