アメリカがイランの精鋭部隊のソレイマニ司令官を殺害したことをめぐって、アメリカのトランプ大統領は5日、フランスのマクロン大統領やイギリスのジョンソン首相と相次いで電話で会談しました。

フランスの大統領府によりますと、トランプ大統領との電話会談でマクロン大統領は、中東地域の緊張が高まる中、同盟国としてアメリカとの連帯を表明したということです。

そして、報復に出る構えのイランについて、不安定な状況をさらに悪化させかねず、イランは自制する必要があるという考えを示したということです。

イギリスのジョンソン首相もトランプ大統領をはじめとする欧米諸国の首脳と電話で会談したうえで、声明を発表しました。

この中で、「ソレイマニ司令官が中心的な役割を果たした攻撃により、多くの市民や欧米諸国の関係者が犠牲になったことを考えると、
司令官が死亡したことを悼むことはできない」として、アメリカによる攻撃に理解を示しました。

そのうえで、報復は地域における暴力をさらにあおるだけだとして、すべての当事者に自制を求めました。

イスラエル首相「全面的に支援」
イスラエルはイランがソレイマニ司令官の殺害への報復としてアメリカの同盟国イスラエルを攻撃すると警告していることに神経をとがらせています。

ネタニヤフ首相は5日、閣議で「ソレイマニ司令官は中東各地でテロ計画を立案し実行してきた。今回、トランプ大統領が断固たる行動を取ってくれたことに感謝し、全面的に支援する」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200106/k10012236181000.html