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2020/01/08(水) 08:14:34.98ID:6AHy0sCR9イラン、イラクから外国人ら退避 安全確保で
2020年1月8日 2:20
【イスタンブール=木寺もも子】中東情勢の緊迫を受け、イラン、イラクなどから外国人が退避する動きが相次いでいる。一部の外国航空会社が当該便の運航停止を決めたほか、イラクでは石油企業の社員らが安全確保のため出国しているもようだ。出稼ぎ労働者を送り出しているフィリピンは自国民の救出に備えた準備に取りかかった。米イラン間で高まる衝突の恐れが、地域経済に影を落としている。
エジプト航空は7日、イラクの首都バグダッド便の運航を8〜10日の間中止すると発表した。「不安定な安全状況のため」としており、その後は情勢を見て判断する。
イラン国境に近いイラク南部バスラ近郊では、石油企業の外国人社員らが退避しているもようだ。3日に米国人社員が出国したと発表したイラク石油省は、石油産業への影響はないとしているが、ロイター通信によると米国以外の外国人も続々とバスラの空港から周辺国などへ出国している。
バスラ周辺は世界有数の油田地帯で、英BP、イタリア炭化水素公社（ENI）などの石油大手が操業している。
3日に米軍がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害して以降、米イラン間では威嚇の応酬が続く。報復を示唆するイランに対し、米側は52カ所の重要施設への反撃を警告した。イラン側はさらに「13の報復シナリオ」などに言及。米・イランや代理勢力が偶発的に衝突する恐れは高まっている。
フィリピンのドゥテルテ大統領は5日、有事の際にイラン、イラクや周辺国にいる自国民を救出できるよう軍に準備を指示した。フィリピンは中東に建設作業員やサービス業の従業員など多くの出稼ぎ労働者を送り出している。政府の声明によるとイラクには6000人、イランには1600人が滞在している。
政府機関も人員を縮小している。欧米メディアの報道によると、英国はイラン、イラクの大使館職員を最小限に縮小した。ドイツはイラクに駐留する部隊を削減し、ヨルダンやクウェートに移す。
