水を求めるラクダが集落に押し寄せ、1万頭の殺処分も オーストラリア

(CNN) 厳しい干ばつに見舞われているオーストラリアの南オーストラリア州で、必死に水を求めるラクダによって住民の生活が脅かされているとの苦情が相次ぎ、8日からラクダの殺処分が始まる見通しとなった。

CNN系列局のセブンニュースは、およそ1万頭のラクダが射殺の危険にさらされていると伝えた。

ラクダの殺処分は、南オーストラリア州北西部の先住民アボリジニの自治体APYが許可を出した。8日から5日間の予定で実施される見通し。

APYはフェイスブックへの投稿で、「ラクダの巨大な群れなど野生化した動物」によって、アボリジニの集落やインフラが脅かされており、ラクダの頭数管理が必要になったと説明している。

APYの委員はオーストラリアン紙の取材に対し、水を求めるラクダが集落に押し寄せていると述べ、「我々は極端に暑くて不快な状況に追い込まれている。ラクダの群れはフェンスをなぎ倒したり、住宅の周辺に侵入したり、空調設備から水を飲もうとしたりしている」と訴えた。
https://www.cnn.co.jp/storage/2020/01/08/9b1cab05673dea9ba247762baedd3655/t/768/432/d/200107162811-wild-camel-australia-super-169.jpg
https://www.cnn.co.jp/fringe/35147727.html