https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200109/k10012239311000.html


ゴーン被告出国 税関職員「中身は音響機器」説明信じ調べず
2020年1月9日 5時01分


日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告が関西空港から出国した際に隠れていたとされる大型のケースについて、検査を担当した税関職員は、入国の際に担当した別の職員の「中身は音響機器だ」という引き継ぎを信じ、中を調べなかったことが関係者への取材で分かりました。

中東のレバノンに逃亡したゴーン元会長は、先月29日夜、プライベートジェットに積み込まれた大型のケースに隠れ、関西空港から出国したとみられています。

ケースは、このジェット機が同じ日の午前中、関西空港に到着した際、いったん国内に持ち込まれましたが、関係者によりますと、ケースを持ち込んだ人物は税関職員に対し、「音響機器が入っている」と英語で説明したということです。

そして、この日の夜の出国の際、このケースの検査を担当した別の税関職員は、入国の際に担当した職員の引き継ぎを信じて「音響機器が入っている」と思い込み、ケースを開けて中を確認しなかったということです。

関係機関が当時の状況を詳しく調べています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200109/K10012239311_2001090027_2001090501_01_02.jpg