0001首都圏の虎 ★
2020/01/11(土) 19:09:56.37ID:J4ix2QK49.
首都移転を決定したインドネシア
ジャカルタは現在人口1000万人、人口の過密、公害、渋滞などの問題が深刻化しており政府も頭を悩ませていた。
さらに世界一の速度で沈みゆく都市としても知られており、場所によっては年間25センチずつ沈下中、すでに市の半分以上が海抜ゼロメートル以下にあるとの報告も。専門家の中には2050年までにジャカルタは完全に水没するとする見解もあるほどだ。
首都移転計画の発表にあたり大統領は、過去2年に発生している津波や噴火、地震といった自然災害の被害が最も少ない場所で確固とした首都になると自信を見せている。
しかしながら移転計画先は世界でも稀なオランウータンの生息地であり、環境問題への懸念もぬぐい切れていないのが現実。都市移転計画は早ければ2021年にスタートし、総額330億ドル(約3兆6千億円)かかると試算されている。
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世界中にある水没の危険にある都市
沈みつつある都市はジャカルタだけではない。いま世界では地球温暖化の影響により水没の危険のある都市や国、島々があちらこちらにある。厳密には土地が沈んでいるのではなく、海面・水位が上昇しているのだが危機的状況に変わりはない。
アムステルダムやニューヨーク、ニューオーリンズ、ダッカ、上海、マニラ、バンコク、ヴェネチア、ヒューストンなどに並んで東京もリスクのある都市として名が挙がっているのをご存じだろうか。
東京の名が挙がっているのは、過剰な井戸水の汲み上げによる年間10センチの地盤沈下が1960年代まで発生していたためだ。その後沈下のペースは遅くなったものの、継続的な地盤沈下はいまだに東京水没の危機にさらしていると多くの専門家が指摘している。
先ほどの台風で川が氾濫し、水浸しになった街の様子を目の当たりにし、水害の恐怖と不安は増すばかりだ。
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各国における対策
では水没の危機にある都市を有する各国では、どのような対策が取られているのであろうか。
シンガポールでは今年8月政府が、海面上昇への対策として今後50年から100年の間に1000億シンガポールドル(約8兆円)以上の支出する準備があると発表した。
現在シンガポールのほとんどの地域が海抜4メートル以下にあるため、海面が上昇すればこの地域が水没の危機に面するとみられている。政府は現在様々な案を検討中で、干拓地の造成や堤防の建設などが候補に挙がっている。
なかでもユニークなのが環境に優しいテトラポットの設置案だ。約1トンのコンクリートのテトラポットに穴を開けておき、マングローブの種を植え付けるというもの。
約14か月後には成長したマングローブの枝が互いに絡みあい、土地の浸食を防ぐ計画だ。またテトラポットはそのものの重量だけでなく、成長したマングローブの根によって固定される効果もあり、新しいエコシステムが確立されるとしている。
ドイツの河川整備
今年完成したドイツ・ハンブルグのニーダーハフェン遊歩道はエルベ川の氾濫を防ぐための堤防をプロムナードとして整備したものだ。
日本でも知られる有名建築家、故・ザハ・ハディッド女史によるもので、円形劇場をモチーフにしたエリア、自転車専用レーン、眺めの良いカフェやショップが並びストリートパフォーマーや散策者にも利用しやすい広々とした作りだ。
過去エルベ川は1962年に一連の嵐の影響で氾濫し、315人が死亡、6万戸が失われた歴史があり、直後に施工された洪水防止策に今回美化工事が追加されたものだ。
当時の堤防が7.2mの高さで建築されており、これを再考した結果、最低でも8mの高さが必要だと検証結果が出たことにも関連している。50年以上前の検証を越える水の量が危機として迫っている証拠と言える。
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水に囲まれたマンハッタン
1/11(土) 16:00配信 全文はソース元で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200111-00010001-ampreview-bus_all