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独メルケル首相 露プーチン大統領と中東安定化に向け連携確認

ドイツのメルケル首相がロシアを訪れてプーチン大統領と会談し、アメリカとイランの対立の先鋭化で緊張が高まっている中東地域の安定化に向けて両国が連携していく方針を確認しました。

ドイツのメルケル首相とロシアのプーチン大統領は11日、モスクワで会談し、中東情勢などについて意見を交わしました。

会談後の共同会見で、メルケル首相は、イランがウクライナの旅客機を誤って撃墜したと認めたことについて「責任が明確になったことは歓迎したい。今後、徹底的に全容が解明されることが重要だ」と述べました。

そして、アメリカが一方的に離脱したイラン核合意を維持するため、ロシアをはじめ関係各国と連携していく方針を改めて確認しました。

一方、プーチン大統領はアメリカとイランの対立について「仮に大規模な軍事衝突が起きれば、中東にとどまらず、世界全体にとって大惨事になるだろう」と述べ、双方に対して軍事衝突を回避するよう、呼びかけました。

また、国が東西に分裂して戦闘が続く北アフリカのリビアをめぐっては、メルケル首相が、和平構築に向けて関係国が協議する国際会議をベルリンで開く方針を示し、プーチン大統領もこれに協力する考えを強調しました。

2020年1月12日 7時19分 NHK