◆ 指定暴力団 任侠山口組が「絆會」へ名称変更 “山口組”外す

国内最大の指定暴力団山口組から分裂した任侠山口組が組織の名称を「絆會(きずなかい)」と変更したことが、関係者への取材で分かりました。
山口組と神戸山口組との抗争が激化するなか「山口組」の名称を外すことで、2つの組織との違いを明確にするねらいがあるとみて警察は確認を進めています。

名称を変更したのは兵庫県尼崎市に本拠を置く指定暴力団、任侠山口組で、警察によりますと、おととし末の時点の構成員はおよそ400人です。
関係者によりますと、任侠山口組は12日から「絆會」と名乗ると、関係団体などに通知したということです。

国内最大の指定暴力団「山口組」をめぐっては、5年前関西を中心とした一部の幹部が「神戸山口組」を結成して分裂しました。
さらに、「神戸山口組」でも内部対立が起こり、3年前に組織運営に不満を持つ一部の勢力が「任侠山口組」として離脱しました。

分裂後、山口組と神戸山口組の対立が続き、特に去年4月以降は抗争が激化していて、今月、この2つの暴力団は兵庫や大阪など6つの府県でより厳しい取締りができる「特定抗争指定暴力団」に指定されました。
任侠山口組は、名称変更の通知の中で、山口組と神戸山口組の抗争に触れ、これ以上市民への不安をあおるわけにはいかないなどとつづっています。

山口組の名称を外すことで、2つの組織との違いを明確にするねらいがあるとみられ、警察もこうした情報を把握していて確認を進めています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200112/K10012243341_2001121825_2001121835_01_03.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200112/k10012243341000.html