外国産のマグロを国産と偽って販売していた秋田県横手市の水産物卸売会社と元社員の男の裁判で秋田地方裁判所は、16日、会社に罰金150万円男に執行猶予付きの判決を言い渡した。

 判決を受けたのは秋田県横手市の横手水産物地方卸売市場と元社員の佐々木大輔被告34歳。

 佐々木被告は2017年8月から2018年3月にかけてメキシコ産のホンマグロを長崎産と偽り県南部のスーパーに販売した不正競争防止法違反の罪に問われている。

 会社は従業員の違法行為で法人が併せて罰せられる規定で書類送検・起訴されていて和泉健一社長が出廷した。

 16日の判決公判で秋田地裁の杉山正明裁判官は「犯行は約6カ月で93回にわたり販売金額も1000万円を超え常習的で悪質」と指摘した。

 一方で、「事実を認め反省の態度を示している」などとして会社に罰金150万円、佐々木被告に懲役1年執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

 双方は控訴しない方針。
01月16日(木)19:10
https://www.akt.co.jp/news?sel=20200116-00000003-AKT-1