世界各地の観光地で観光客のマナー違反が問題となる中、美しい砂浜で人気のスペインのバレアレス諸島の州政府は、酒に酔った観光客の死亡事案が相次いでいるとして、ヨーロッパの観光地では初めてアルコール飲料の販売規制に乗り出しました。

スペインのバレアレス諸島は美しい砂浜が人気の観光地として知られ、年間1000万人以上が訪れますが、酒に酔った観光客がプールに飛び込み死亡するなど、飲酒に絡む死亡事案が相次ぎ問題となっています。

これを受けて州政府は17日、繁華街の3つの地区でアルコール飲料の販売を規制する政令を発表しました。

政令では午後9時半から午前8時の間、酒店などでのアルコール飲料の販売を禁じるほか、宿泊客が酒に酔って危険な行為をした場合、直ちに宿泊施設から追放することを定めています。

政令は5年間の時限措置ですが、州政府によりますと、ヨーロッパの観光地でのアルコール飲料の販売規制は初めてだということです。

世界各地の観光地では観光客のマナー違反が問題となっていて、ゴミ捨てに悩まされていたイタリアのローマ市は、映画「ローマの休日」の撮影地での座り込みを禁止したほか、日本でも京都市の一部の地区で私道での写真撮影が原則禁じられるなど、さまざまな規制に乗り出す自治体が増えています。

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