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 毎年11月に、石川県輪島市で開かれる「かにまつり」。カニ漁の解禁直後に開かれ、多くの人で賑わいますが、ズワイガニのメス・コウバコガニの漁は12月で終わり、カニのシーズンはピークを過ぎています。

 こうした中、七尾市の企業が今カニにちなんだユニークな“まつり”を開いています。主役は何と『カニカマ』です。

 ぷりっぷりのカニ…のような見た目。魚のすり身でできた練り製品の人気者「カニカマ」です。その生みの親ともいわれる、七尾市の水産加工会社スギヨは今年初めて「カニカマまつり」というイベントを開いています。

スギヨ 広報担当者:
「コウバコガニの漁が12月29日で終わったんですけど、食べ損ねた人やまだまだ食べたかったという人に、『大丈夫です!』と。カニカマなんですけど、コウバコガニをイメージして作った「香り箱」がありますので、皆さんに引き続き旬の味を楽しんで頂きたいと思って企画しました」

 カニカマまつりには石川や東京の飲食店20店あまりが参加。それぞれがカニカマを使った新メニューを打ち出します。

 七尾市内にあるお好み焼き店でも、22日からカニカマ入りのお好み焼きが登場しました。

お好み焼き店の杉本さん:
「カニカマは完成された味なのでたぶん(本物の)カニよりおいしいんじゃないですかね」

 材料はキャベツを一切使わず、カニカマと能登の白ネギと長いも。仕上げにオリーブオイルで表面を焼いたら完成です。その名も、「能登から世界へ情熱のスギヨ玉」。

(リポート)
「特製のだしにつけて、いただきます。(食べて…)ふわっふわです。カニカマの風味がだしでさらに上品になって非常においしいです」

 こちらのお店ではスギヨ玉を含め、カニカマ入りのメニューがなんと5種類も新登場。創作に2週間も費やしたとあって、味はどれも絶品です。

お好み焼き店の杉本さん:
「(新メニューを作るため)カニカマを200本くらい食べまくりました。毎日…」

 カニカマまつりへの参加条件はただ一つ、カニカマが好きであること。本場、七尾市では、飲食店だけでなく、スポーツクラブもまつりに参加しています。

 たっぷり汗を流した利用者たち。運動の後、口にしていたのはカニカマです。

スポーツクラブの利用者:
「美味しい。(味は)ちょっと濃いめで運動した後にちょうどいい。そこで売ってるもんね」

 このスポーツクラブでは去年の夏にカニカマの販売を始めたところ、月に300本ほど売れる大ヒット商品になったといいます。

スポーツクラブの小梶社長:
「カニカマはタンパク質、筋肉を作るのに必要な栄養素がたくさん入っています。日本でカニカマ置いてるスポーツクラブってたぶんここだけだと思うんですけど、この七尾はスギヨさんの本社があるので、このまつりに違う角度から参加できないかと思い、参加しました」

スギヨ 広報担当者:
「ほかの飲食店と違い、イベントという形で参加してくれるようなので、一緒に考えていきたいです」

 カニカマまつりは2月末まで開催。新たな食とイベントの輪が、石川から全国へ広がります。

01/22(水) 18:57
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