青森県内の宿泊施設で中国・武漢からの観光客十数人が発熱し医療機関に運ばれた−。インターネットを通じて31日、こんなうわさが駆け巡った。書き込みは宿泊施設や医療機関名を名指ししたが、両施設の関係者は「そのような事実はない」と明確に否定した。

 ネット上の書き込みは、確認できただけでも多数に及び、「コロナ」「武漢」などの言葉が並び、新型コロナウイルスによる肺炎発症を想起させる内容。「約100名中10数名発熱で(医療機関名)に搬送だってー」「まだ、検索結果(本文のまま)は出てないけど、要注意らしい」などといった内容で拡散した。さらに「ホントやばいよ」「(宿泊施設は)閉鎖して」などと言った反応が次々に投稿された。一方、「友達が(宿泊施設に)電話したけどデマらしい」「営業妨害につながる」「簡単に信じて拡散するのはやめましょう」などの冷静なコメントも。東奥日報にも真偽を確かめるメールや電話が寄せられた。

 名指しされた宿泊施設の責任者は、取材に対し「そのような事実はない」とコメント。医療機関の担当者は「疑いがある患者が受診した場合は保健所に連絡することになっているが、そのような事例は発生していない」と困惑気味。同施設は通常時と変わらず、緊迫した様子はなかった。

1/31(金) 20:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200131-00000007-webtoo-l02